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だれも知らない小さな国

今日のおすすめは、佐藤さとる著『だれも知らない小さな国』(講談社)です。
小指ほどの小さな人たち(コロボックル)と出会った若者のセイタカサンが、
彼らの住む小山を守るために活躍するお話です。

小さい頃このお話を読んで、
きっと自分の近くにもコロボックルがいると思い、探した覚えがあります。
「おちび先生」がやったように、コロボックルを驚かさないようにさりげなく。
おちび先生は幼稚園の先生で、
道路開通のために小山を奪われそうになるコロボックルのために
セイタカサンと協力します。
このおちび先生のなぞ、小山はいったいどうなるのか、
読み進むうちにどきどき、わくわくしてきます。

いつか講演会で見た著者の佐藤さとるさんは、
セイタカサンと同じ、すらっとした長身でした。
家にある本も学校の図書館の本も皆読んでしまって、
読むものがなくなってしまったので書き始めたと、
にこにこしながらおっしゃっていました。

今読んでみると、物語の面白さはもちろんですが、
言葉の丁寧さが印象に残ります。
おちび先生が幼稚園の子どもたちに話をする場面があります。
「きょうのお話は、先生の知っているお山のお話です。
 そのお山は、静かで美しいところでした。
 赤いつばきや、白いやまゆりの花が咲きました。
 小鳥が、いつでもかわいい声で鳴いていました。
 先生は、そのお山へひとりで遊びにいくのが、
 とても楽しみだったのです」
『だれも知らない小さな国』を読んだ数知れない子どもたちの心に、
こういう言葉がじわりと入っていったことを想像すると、
とてもうれしい気持ちになります。

コロボックル物語は、別巻も合わせて全部で6巻続きます。
子どもから大人まで、心から満足できる秀作だと思います。
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