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エフスタイルの仕事

今日のおすすめは、五十嵐恵美・星野若菜著『エフスタイルの仕事』(アノニマ・スタジオ)です。
新潟でエフスタイルというデザイン事務所を営む二人の若い女性デザイナーが、
地場産業を魅力のある商品として世に出す仕事を自ら紹介しています。

床に敷く手織りのマット、ゴムのないくつ下、曲木の弁当箱など、どれもそれそれの地域で
良いものをつくりつづけてきた人たちの手になるものであることを、
製造工程も含めて説明していきます。

二人がするのは、商品開発だけではありません。
写真を撮って営業資料を作り、検品をしてタグをつけて、商品を発送する。
そして発送先の小売店も自分達で開拓してきました。
最初の商品であるマットができた初めての営業活動では、
「マットをカートにくくりつけての東京への行商だった」とあります。

興味深いのは、二人が作っている物が
「製造側が作りたかったほんとうにいいもの」を実現させたものであることです。
下請け仕事や、首都圏のデザイナーに頼んでできた商品を
疑問をいただいたまま出してきた地場産業の人たちが、
ほんとうに作りたかったものを形にし、
消費者に届けるまでの過程は感動的です。

作り手の人たちとしっかり話し、理解し、意図をくみ取っていくことが
きちんとできているからこそ、ほんとうの自信作が生まれ、
誰がどうやって作っているかを知っているから
十分な営業説明ができるというのは、
本来基本であったはずの一番大事なことなのではないかと思いました。

デザイン事務所は、五十嵐さんが就職するはずだった会社の部署が
経営難でなくなってしまったところから出発しています。
若い人の働く場がないと言われる時代に、
自分たちのよいと思うものを世に出すことを根気強くまじめに行ってきた
お二人の軌跡は、きっとたくさんの方に役立つことと思います。


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